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<養成奨学金>医師確保へ効果じわり

 岩手県が医師確保を目指して運用する医師養成奨学金制度で2016年度、研修医13人が各地の県立病院に配置される見込みとなった。15年度の8人を上回った。県内の総合病院を対象にした調査によると、597人の医師が不足しており、人材確保の好転に期待が高まっている。

 配置されるのは、奨学金を受けて大学卒業後の初期研修を終えた研修医33人のうちの13人。11人は盛岡市や北上市など内陸に、2人は沿岸の県立病院に配置する予定。
 県が医師養成奨学金の利用枠を20人から45人に拡充した08年度に募集した奨学生に当たる。研修を終えた残り20人のうち15人は大学院進学で勤務を猶予される。3人は未定で2人は奨学金を返還した。
 17年度以降も30人以上が初期研修を終える見込みで、奨学金制度の効果が医師確保に表れつつある。
 医師養成奨学金は大学生に月20万〜30万円を支払う。卒業後、2年間の初期研修を経て6〜9年間、県内の公立病院などへの勤務を義務付け、代わりに奨学金の返還を免除する。
 制度は1997年度に開始。拡充前を含め、奨学金を利用して大学を卒業したのは15年度までに計240人。うち75人が医師として県内で働いているか、勤務経験がある。他の卒業者は初期研修中か大学院在学中。県内勤務の義務を終えれば、県外でも勤務できる。
 県は本年度、民間、公立の総合病院を対象に医師充足調査を実施し、全93病院で必要な医師は2318人だった。実際の医師数は1721人で、597人が不足していた。
 県は奨学金利用者の県内定着率を4割と見積もり、28年ごろまでに公立病院の医師不足解消を目指す。


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2016年02月13日土曜日

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