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<山形県予算>知事3期目への意欲にじむ

 山形県の2016年度当初予算案は、来年2月に任期満了を迎える吉村美栄子知事の3期目への意欲が強く表れた内容となった。
 国の地方創生に対応した県の総合戦略は、新年度から5カ年計画で3期目と重なる。立候補を表明した際には、公約のベースとなる戦略具体化の第一歩が予算案といえ、吉村知事は「山形らしい発展実現のため、初年度に少しでも前に進めたい」と意欲を示した。
 戦略は人口減少問題の克服と経済成長力の確保に向けて、四つの基本目標を設定した。看板政策に「卒原発」を掲げる知事は、予算案でも雇用、定住、子育て、地域再生の各分野で、再生可能エネルギー導入、地域資源を生かした循環型社会志向を絡めて原動力に位置付けた。
 子育てを含め、得意分野での事業に比べ、企業育成やインフラ整備などに新味はない。戦略は14年時点で8729億円(速報値)の製造業付加価値額を、19年には1兆2500億円に設定するが、新年度の数値目標は示されていない。
 政策は年度ごとの検証が欠かせない。吉村カラーが出た戦略、予算に対する知事自身のチェックとともに、県議会での充実した審議、論戦を期待したい。(解説=山形総局・宮崎伸一)


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2016年02月13日土曜日


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