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<E番アナの応援席>春のキャンプ/ブルペンで知る「哲学」

菅生翔平アナウンサー

 東北楽天が久米島キャンプを終え、現在、沖縄本島で練習試合などを通じて最終調整をしてます。注目のドラフト1位ルーキー、オコエ瑠偉外野手(東京・関東第一高)は打撃面での弱点を指摘されていましたが、池山隆寛打撃コーチも舌を巻く吸収力で進化の兆しを見せています。
 この時期の楽しみの一つがブルペンです。先発ローテーション入りを目指す投手が列をつくり、捕手のミットに投げ込む様子は、今でしか見られません。
 ブルペンは、それぞれの投手の「哲学」をうかがい知ることができます。
 美馬学投手は一球ごとに捕手に球筋やコース、球威を確認。コミュニケーションを取りながら投球を続けています。投げた後にうなずいたり、首をかしげたり、表情の明暗にも一球に対する自己評価が表れます。試合を意識というより、いかにボールの完成度を確かめるかということにポイントを置いているそうです。
 一方、黙々と投げるのが釜田佳直投手。「周りを見て投げると、焦りが出てしまう」ということで、自分の世界に入って投げ込みます。右肘の手術を経験したこともあり、自分のペースで調整していくために表情を変えず、捕手と会話をするわけでもなく、淡々と投げていきます。試合で投手は孤独。そういった面では、試合を意識しているというのが釜田のブルペンでのスタイルです。
 その投手の横に誰が来るかによっても、楽しみが増えます。例えば美馬の横に、同じようにコミュニケーションを取りながら投げる則本昂大、塩見貴洋両投手が並ぶと「ナイスボール!」「今のカーブすごいな」などと、お互いに声を掛け合います。選手同士の関係性も見ることができるんですね。
 ファンの皆さんも、いつか春のキャンプなどを見に行く機会があったら、ぜひブルペンに注目してみてください。
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 東北放送アナウンサー菅生翔平さんが今季もプロ野球東北楽天を追い、エールを送ります。

<すごう・しょうへい>大船渡市出身。一関一高(岩手)を経て慶大卒。12年4月、東北放送入社。アナウンサーとして「地元スポーツ応援団スポッち!」「TBCパワフルベースボール」などの番組を担当。小学4年から高校まで野球に打ち込んだ。趣味は高校野球観戦、映画鑑賞。26歳。


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2016年02月16日火曜日

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