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<七ケ浜白骨遺体>国立科学博物館で標本に

 昨年10月に宮城県七ケ浜町で発見され「室町−江戸時代」と推定された人骨について、町は17日、研究用の標本として国立科学博物館の筑波研究施設(茨城県つくば市)に提供することを明らかにした。博物館の担当者は「中近世時代の東北に生きていた日本人を知る上で重要な資料の一つになる」と話している。

 人骨は昨年10月24日、東日本大震災の護岸復旧工事中、現場を掘削していた作業員が地中から発見。身長約160センチで中年男性とみられ、頭蓋骨に骨折の痕が見つかった。考古学で用いられる「放射性炭素年代測定」によって室町から江戸時代のものと推定された。
 県警は事件性の有無を調べていたが「時効が成立している可能性が高い」と、人骨を町に引き渡す方針を示した。その後、博物館側から町に対し、人骨を標本として保存したいとの申し出があったという。
 町幹部は「身元不明の『行旅(こうりょ)死亡人』として埋葬するかどうか、扱いに悩んでいたので、ホッとした」と話す。
 博物館によると、人骨は時代や地域によって発見数に偏りがあるという。
 人類研究部研究主幹の坂上和弘さん(45)は「知人からの連絡で七ケ浜で発見された人骨を知った。出てきた場所、年代が分かっているそうなので、人骨の地方性などを調べる上で良好な標本になるのではないか」と話す。


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2016年02月18日木曜日


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