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十和田湖遊覧船組合 来期の運航断念

来期の運航休止が決まった企業組合の遊覧船=十和田市の宇樽部地区

 従業員への賃金未払いなどの問題が泥沼化している十和田湖遊覧船企業組合(青森県十和田市)が、海上運送法に基づいて許可を得ていた一般旅客定期航路事業の休止届を東北運輸局青森運輸支局に提出していたことが17日、分かった。

 同運輸支局によると、企業組合の南里常夫代表理事が10日、運輸支局を訪れて手続きした。事業継続の意思を確認した結果、来期の運航は不可能だとの説明があり、届けを受理した。
 企業組合は、青森市の運航会社が2013年に経営破綻したため、従業員が14年5月に設立。休屋−子ノ口(ねのくち)の運航を同8月に始めた。営業期間は4〜11月で、当初は第5十和田丸(定員341人)と奥入瀬丸(356人)の2隻体制で1日12便運航。15年夏には小型船(97人)を追加する計画変更の許可を受けた。
 従業員によると、乗船客と売り上げは14年が約1万7000人で約2500万円、15年が約3万人で約3600万円。15年は競合する十和田観光電鉄(十和田市)より安い料金で運航し、5万人の乗船を見込んだが団体客が伸び悩んだ。
 企業組合ではシーズン後、賃金未払いのほか、乗船客対象の保険料分担金や青森県管理の桟橋使用料、十和田市に支払う切符売り場兼案内所使用料の滞納が判明した。
 実質オーナーの日向義孝理事長代行は「休止届の話は聞いていない。自分は組合に金を貸している債権者だ」と主張している。
 十和田市の横道彰観光商工部長は「観光客の利便性低下やイメージダウンになるが、別のもう一社がしっかりとした体制で運営しており、観光面で大きな影響はない」と話している。


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2016年02月18日木曜日

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