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<いやしの宿>原発避難者支えた憩いの場閉館

利用者が感謝の言葉を寄せ書きしたシーツ

 東京電力福島第1原発事故に伴い全村避難する福島県飯舘村が福島市飯坂町に設けた温泉宿泊施設「いやしの宿いいたて」が、老朽化のため閉館した。
 施設は地上3階地下3階で、元はNTTグループの保養所。原発事故後の2011年7月から約2カ月間、多いときは村民18人が避難生活を送った。村がその後借り上げ、延べ約9万7000人が利用した。築50年と古く、維持管理が困難になり閉鎖が決まった。
 8日にあった閉所式で菅野典雄村長は「避難する村民が再会し、絆を強める場所だった」と振り返った。最後に、利用者が感謝の言葉を寄せ書きしたシーツが石造りの看板に掛けられた。
 毎週利用したという福島市の仮設住宅で暮らす宍戸ヒデさん(73)さんは「気軽に使える温泉施設でありがたかった。使えなくなるのは寂しい」と話した。
 村は代替として、第三セクターが運営する宿泊施設を村内で3月に再開させる。当面宿泊はできないが、集いの場として利用を呼び掛ける。


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2016年02月19日金曜日

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