広域のニュース
  • 記事を印刷

震災体験語り部説く きょう高知で「むすび塾」

防災教育や住民連携の大切さを訴える蟻坂さん

 河北新報社は20日、高知新聞社(高知市)と共催で、巡回ワークショップ「むすび塾」を高知市潮江南地区で開く。19日は市内で「東日本大震災を忘れない 被災体験を聞く会」があり、宮城県沿岸部で被災した3人が、参加した住民約150人に教訓を伝えた。
 聞く会は高知新聞社、潮江南防災連合会と共催。日本損害保険協会が協賛した。石巻市湊地区民生委員児童委員協議会会長の蟻坂隆さん(65)は「近所でも知らない人に避難を促すことは難しい。防災減災には普段からの人付き合いが大切だ」と強調した。
 東松島市主任児童委員の内海牧子さん(65)は、津波で多くの住民が犠牲になった同市野蒜地区の過酷な状況を振り返り、「自分は嫁を亡くした。家族で事前に避難場所などを話し合い、被害をなくしてほしい」と訴えた。
 震災時に宮城県山元町中浜小校長だった井上剛さん(58)=現白石市福岡中校長=は、海岸から300メートルの校舎屋上に児童や住民と避難し、難を逃れた。「内陸の避難場所に間に合わないと判断したが、屋上避難は正しかったのか、今も迷っている」と明かした。
 むすび塾の一環で、潮江南小では防災授業を実施。石巻市で被災し、津波で母、祖母、曽祖母を失った慶大1年の菅原彩加さん(20)が体験談を語った。


2016年02月20日土曜日

  • 記事を印刷

先頭に戻る