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<参院選宮城>定数減で生き残り、はや火花

街頭で安保法への理解を求める熊谷氏(右)。夏の参院選を見据えた前哨戦が始まっている=1月31日、仙台市青葉区のJR仙台駅前

 今夏の参院選宮城選挙区に立候補を予定している各陣営が、年初から本番さながらの激しいつばぜり合いを展開している。今回から改選数2が1に減る宮城選挙区は、自民、民主両党が議席を分け合ってきた構図が一変。政権与党の自民に対し、野党が結束して挑む陣立ては整うのか。厳冬の県内で繰り広げられている熱い前哨戦を追った。

 宮城選挙区に立候補を予定しているのは自民党現職の熊谷大(41)、民主党現職の桜井充(59)、共産党新人の岩渕彩子(32)、諸派新人の油井哲史(36)の4氏。
 「安全保障関連法は中国や北朝鮮の脅威から日本を守るための法律だ。『戦争法』というレッテル張りは許せない」。1月31日、自民県連が仙台市中心部に県選出国会議員や地方議員約10人を集めた合同演説会で熊谷氏がまくし立てた。
 昨年9月の成立後、安保法への理解を街頭で訴える初の試み。県連は同年夏の仙台市議選と秋の県議選で逆風を受け、野党に押された要因の一つを「安保の説明不足」と分析する。「逃げずに真正面に立つ」(県連幹部)対抗手段の中心に熊谷氏を据える。
 再選を期す熊谷氏は東日本大震災の被災地をくまなく回った実績を訴え、後援会組織をまとめる。2月13日に発足した県連選対本部の後押しを受け、万全の態勢を敷く。10日には日本のこころを大切にする党の推薦を受けた。
 対する桜井氏陣営。桜井氏の呼び掛けに応じた県内の党所属、無所属の地方議員約50人が1月31日、仙台市内に集合し支援組織を旗揚げした。
 4選が懸かる桜井氏をめぐっては、2月2日にまず維新の党本部が推薦を内定した。7日には社民党県連が、独自候補を擁立せずに桜井氏推薦を党本部に上申すると表明。最後のピースは共産のアシストだ。
 「厳しい戦い。共産も含めた野党統一候補として戦わせてもらいたい」。桜井氏は1月5日、連合宮城の新年行事で組合幹部らを前に力を込めた。「共産への配慮から、桜井氏は無所属での出馬も視野に入れている」と言う関係者もいる。
 岩渕氏は14日、松島町であった県党会議で「これ以上、自公政権に国民の命を預けられない。命の尊さを知る被災地から声を上げていく」と決意表明。擁立する共産党県委員会は、本部レベルで野党共闘が合意されれば立候補を取り下げる意向を示す。
 県委員会の中島康博委員長は「野党共闘は安保法廃止と立憲主義回復の2点の合意が条件。無所属ならば政党間合意に至らなくても応援はあり得る」と、県組織として単独支援の可能性も示唆する。
 幸福実現の党公認で立候補する油井氏は党支持者を固め、拉致問題解決などを訴える。


2016年02月21日日曜日

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