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<災害対策本部>福島・富岡で撤去開始

災害対策本部に残されたままの書類や物品の保存作業をする「ふくしま震災遺産保全プロジェクト」のメンバー

 福島県富岡町は22日、東京電力福島第1原発事故の避難区域に残っていた災害対策本部跡の撤去に着手した。全町避難に伴い1日で放置され、5年近くそのままになっていた。当時の状況を伝える文書やホワイトボードなどの資料は震災遺産として保存し、災害の教訓を発信していく。
 対策本部は町文化交流センター「学びの森」2階会議室にあり、町は帰還に向けて復旧工事に入る。室内の片付けに伴い、町などの保存チームが資料の収集を24日までに終わらせる。
 初日は放射線量を測定後、書類や物品を分類して封筒などに保存。重なり合ったメモ書きを一枚ずつ取ると、避難による渋滞発生時刻や原発に関する断片的な記述が新たに見つかった。
 作業には「ふくしま震災遺産保全プロジェクト」実行委も加わった。構成団体の福島県立博物館の高橋満主任学芸員は「残された膨大な資料一つ一つがどんな意味を持っているのかを考え、今後の防災に役立てたい」と語った。


2016年02月23日火曜日


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