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<村山謙太>ハイペースで力発揮

東京マラソンに向け、意気込みを語る村山謙(右)。左は宗総監督=8日

 リオデジャネイロ五輪の代表選考を兼ねて28日に開催される東京マラソンに、村山謙太(旭化成、宮城・明成高−駒大出)が出場する。マラソン代表の座をつかめば、東北勢では2008年北京大会に出場した佐藤敦之氏(福島県会津若松市出身、当時中国電力)以来。昨年11月、1万メートルの日本記録(27分29秒69)を樹立した弟の紘太(旭化成、明成高−城西大出)と共に、将来の長距離界を背負う仙台市出身の双子ランナー。兄が先陣を切って、五輪代表の座を狙う。(剣持雄治)

◎五輪へ勝負(上)異次元

<マイペース 漂う大物感>
 「スピードとスタミナを兼ね備えており、今までの選手と次元が違う」
 8日に宮崎県延岡市であった記者会見。冗舌な宗猛総監督の隣で、村山謙は涼しい顔をしていた。
 マラソン練習の軸となる40キロ走。昨秋から本格的に取り組み、2時間5〜7分で5、6回走り抜いた。フルマラソンに換算すると、2時間11〜13分台の記録を出したことになる。
 「(40キロ走で)6〜8回走る中で、本番までに2時間10分を切る練習が1回あるかないか」(宗総監督)が従来の常識だった。1991年の世界選手権(東京)で優勝した谷口浩美ら名ランナーを輩出したマラソンの名門チームにおいて「桁外れで規格外」(西政幸監督)の走り込みをこなしている。
 これに対し村山謙はあくまでマイペースだ。「40キロを走ってみたが、そんなに(体に負担が)きていない。初マラソンでも緊張はしていない。わくわくしている」。「本人がすごさに気付いていない」という宗総監督が驚くほど言葉の端々に大物感が漂う。

<ハーフ記録 日本人4位>
 自信を裏付ける実績がある。駒大3年で出場した香川・丸亀国際ハーフマラソンは1時間0分50秒で日本人の学生記録を樹立。社会人を含めても日本人歴代4位の記録だ。
 五輪選考に東京を選んだのは「高速レースに出るため」(宗総監督)で、「ハイペースの方が力を出し切れる」と村山謙。昨年5月に1万メートルを27分39秒95で走り抜くなど、毎年高いレベルで自己記録を塗り替える。
 村山謙が見据えるのは20年の東京五輪で「兄弟そろってマラソンに出場する」。「(弟の)紘太は僕の記録を参考にするだけ。僕が利用されている」と苦笑いするが「理想は2人で出たい。双子で目立てるのはマラソンしかない」と熱く語る。
 宗茂顧問、猛総監督の兄弟に憧れて門をたたいた旭化成で目指す五輪出場。「宗さん(兄弟)に近づくのはまだまだだが、いずれは超えたい。(東京マラソンは)自爆しなければ絶対結果が出る」


2016年02月25日木曜日

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