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<囲碁>人工知能に負けた プロ棋士衝撃

コンピューターソフト「アルファ碁」が、プロ棋士に勝った対局の結果を報告したネイチャー誌の論文

 米グーグル傘下のベンチャー企業による囲碁コンピューターソフト「アルファ碁」がプロ棋士に勝ったと報じられ、日本の囲碁界に衝撃が走っている。「コンピューターは将棋でプロと同等まで強くなったが、囲碁は10年以上先になる」と言われていた。その予想より早かったことで「進歩が速い。人間より強くなるのか」と期待と不安の声が聞かれる。
 これまでの囲碁ソフトはアマチュア有段の実力はあるが、プロ棋士に勝つほどではなかった。
 アルファ碁は「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる人工知能の新技術を取り入れ、自分自身と戦わせるなどして囲碁の特徴を自己学習できるという。その結果、昨年10月、欧州チャンピオンのファン・フイ氏(中国のプロ二段)と対局し、5戦全勝するまで強くなった。
 このニュースが1月27日、「コンピューターがプロに初めて勝つ」と伝えられ、大きく扱われた。
 対局の棋譜を見たプロ棋士は「名前を伏せられると、どちらがコンピューターなのか全く分からない」と口をそろえる。これまでの囲碁ソフトに見られた不自然な着手はないという。
 囲碁ソフト開発にかかわったことがある王銘〓(王へんに宛)九段は「いままでのより格段に強い。私も負けそうだ」と言う。
 強さについては「県代表になるア
マチュアの少し上」「トッププロに黒石を二子置くぐらい」と評価はまだ定まっていない。
 アルファ碁は3月に世界最強といわれる韓国の李世〓(石の下に乙)九段と5戦する。李九段には勝てないという声が多いが、勝てば「人間より強くなった」となるかもしれない。(河北新報囲碁記者 田中章)


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2016年02月25日木曜日

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