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若い力で復興けん引 石巻商高が人材育成強化

本年度の活動について発表する豊嶋さん(左)ら

 石巻商高(石巻市)が、東日本大震災からの復興を担う人材育成に力を入れている。生徒たちは1995年の阪神大震災で被災した神戸市を訪れてまちづくりの教訓を学び、復興途上にある石巻の魅力を観光客らに知ってもらう方策を考えるなど、活動を活発化させている。

 2012年度から取り組む文部科学省の委託事業の一環で、2年生の男女計175人が昨年11月下旬、神戸市長田区を訪問。今月17日に同校で会合を開き、本年度の成果を報告した。
 神戸市内では被災し、再開発された商店街でシャッターを閉めた店が多かった。一方で、震災のことを記した石碑といった風化を防ごうとする取り組みの成果が数多くあった。
 現地の大学生らとのワークショップでは「子どもからお年寄りまで幅広く楽しめるまちづくりをしたい」などと意見を交わした。2年豊嶋恵斗さん(17)は「神戸は復興したといっても、うまくいった部分とうまくいかなかった部分がある。自分たちで石巻の未来を築いていく気持ちが強まった」と振り返る。
 生徒の一部で石巻の復興ツアーを検討。市中心部のJR石巻駅を起点に、約3時間で歩いて回るツアーとして日和山や石ノ森萬画館、こけし店など7カ所を巡るコースを考案した。2年高橋賢太郎さん(17)は「石巻のまちづくりについて高校生だからできることを考えたい」と前を向く。
 委託事業は本年度で終了するが、相沢功校長は「生徒は事業を通じて良い刺激を受けた。同様の取り組みを継続したい」と話す。


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2016年02月28日日曜日

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