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<津軽みそ>140年の伝統に若夫婦が新風

140年以上受け継がれてきた味と製法を守る加藤さん夫妻
明治時代から続く加藤味噌醤油醸造元の店舗兼醸造場

 赤くて辛い味が特徴の青森県津軽地方で造られる津軽みそ。伝統の味を守ろうと奮闘する若夫婦がいる。弘前市の老舗「加藤味噌(みそ)醤油(しょうゆ)醸造元」の加藤裕人さん(30)と諭絵さん(31)。140年以上続く製法を継承しながら、販路開拓に意欲を見せる。

 加藤味噌醤油は1872年ごろに創業し、津軽みそを手掛ける市内唯一の店で、諭絵さんの父元昭さん(71)が4代目。6年ほど前に体調を崩すまでは元昭さんが製造から経理まで1人で行ってきた。諭絵さんは2013年に裕人さんと結婚、2人で店に入り、元昭さんの指示を受けながら従業員らとみそとしょうゆを造っている。
 雑菌が発生しにくい1月中旬〜2月下旬の寒い時期のみに行う「寒仕込み」が店の特徴だ。大豆は県内産のおおすず。自家栽培米のつがるロマンでこうじ作りから手掛ける。昔ながらの木製の道具で作業し、たるの中で3年間熟成させて味に深みを加える。
 これまでは店舗や得意先への配達、市内の取引先商店での販売が中心だったが、販路拡大へ向け情報発信にも力を入れる。1月にはフェイスブックを開設して醸造の様子を紹介。県外イベントなどにも出品したところ「続けているとは知らなかった」「懐かしい味」という声が届いている。
 「受け継がれてきた味を、若い人や地元の人に知ってもらいたい」と裕人さん。諭絵さんは「将来的にはしょうゆ造りに必要な小麦も青森産を使いたい」と抱負を語る。
 赤味噌1キロ550円。ヤマトウ醤油280円。連絡先は0172(32)0532。


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2016年02月27日土曜日


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