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<山田線脱線>復旧計画策定へ JR東

 宮古市門馬のJR山田線松草−平津戸間で昨年12月、普通列車(1両)が崩れた土砂に乗り上げ脱線した事故で、JR東日本盛岡支社は26日、土砂崩れのメカニズム解明や今後の復旧計画を検討する「山田線土砂崩壊に関する斜面防災協議会」(仮称)を3月上旬に設置することを明らかにした。協議を踏まえ、早ければ新年度初めにも復旧計画の策定に入る。
 協議会は同支社、岩手県、宮古市の関係者や有識者らで構成。崩落斜面の地質や構造を分析し、脱線したままの車両の撤去を含む復旧工程について、技術的見解を取りまとめる。
 同支社によると、斜面上部で見つかった亀裂周辺など計7地点で実施したボーリング調査は11日に終了した。データ分析の結果、亀裂付近の地滑りは深さ8〜12メートル地点の表層部分で発生しているのを確認した。
 斜面表面の土砂は泥などが堆積してできた粘板岩だったことも判明。一般的に粘板岩は粒子が細かいため風化が早く崩れやすい。
 同支社はデータを補足するため、3月上旬に振動波調査を始める。斜面で小型火薬を爆発させ、地層の硬軟や分布を明らかにする。
 崩壊斜面上端から約40メートル上の幅約20メートルの亀裂の段差は、25日午後4時までに、計測を始めた昨年12月13日と比べ52.6センチ拡大した。
 周辺の積雪量は約26センチ。記者会見した嶋誠治支社長は「4月上旬まで融雪期が続き、斜面の状態が不安定になる可能性がある。復旧作業の着工は協議会の見解を踏まえて判断したい」と話した。


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2016年02月27日土曜日


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