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<新岩手農協津波訴訟>遺族の控訴棄却

 東日本大震災の津波で死亡した宮古市の男性=当時(22)=の遺族が、男性の勤務先の新岩手農協(滝沢市)に2200万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は26日、請求を棄却した盛岡地裁判決を支持し、遺族の控訴を棄却した。
 小野洋一裁判長は、震災前に避難訓練を実施していないなど農協による防災教育の不備を指摘した上で「男性は上司の指示で車で避難した後、同僚が避難場所付近で下車を促したのに従わなかった」と述べた。
 遺族の代理人は「大変残念な結果で、上告を検討したい」と話した。
 農協は「防災活動を一層強化し、利用者と職員の安全確保に全力を尽くす」との談話を出した。
 判決によると、男性は地震直後、勤務先の農協山田支所(岩手県山田町)の上司の避難指示に従い、いったんは同僚と車で近くの避難場所付近に到着した。その後、支所に引き返し、自家用車で自宅がある宮古市へ向かう途中、津波にのまれた。
 地裁は昨年2月の判決で「農協が安全配慮を怠ったとまでは認められない」と判断。遺族が控訴した。


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2016年02月27日土曜日


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