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<投薬中死亡訴訟>遺族勝利 山形県に賠償命令

 山形県立河北病院(山形県河北町)に通院していた同県村山地方の女性会社員=当時(51)=が死亡したのは、病院が適切な投薬治療を怠ったためだとして、遺族が県に約4720万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁は26日、遺族の請求を棄却した山形地裁判決を変更し、県に約2360万円の支払いを命じた。
 小野洋一裁判長は「血液検査の結果は異常な数値を示していた。病院が適切に投薬治療を再開していれば生存していた可能性が高く、病院の過失は明らかだ」と述べた。
 遺族側は判決後、仙台市内で記者会見し、夫は「今回の判決を再発防止につなげ、一人でも多くの患者の命を救ってほしい」と語った。県立病院課は「判決を精査し、対応を検討したい」と話した。
 判決によると、女性は1994年、病院で赤血球などが減少する「再生不良性貧血」と診断された。投薬治療により快方に向かい、02年12月に投薬は中止されたが、約2カ月後に再発。03年10月に肺炎で死亡した。
 地裁は14年12月の判決で「投薬を再開すると、血流が阻害されるなど致命的な副作用が生じる恐れがあった」と判断し、遺族が控訴していた。


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2016年02月27日土曜日


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