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<全町避難>激励の黒板 落書き目立ち撤去

自衛隊員らが激励の書き込みをした黒板。保存のため取り外された

 東京電力福島第1原発事故に伴い全町避難が続く福島県浪江町は26日、津波に襲われた請戸小の黒板の搬出を始めた。「請戸、必ず復興する」などと救助で出動した自衛隊員らのメッセージが数多く記されている。最近になって復興と関係のない書き込みが目立ち始め、撤去を決めた。当面、近くの小学校で保管する。
 校舎は海岸から約200メートルにあり、津波で1階部分が全壊。2階は無事だった。原発事故で退避指示が出され、本格的な捜索は事故1カ月後に再開。自衛隊員や警察官が校舎に入った。
 その際、教室の黒板とホワイトボード計13枚に「請戸を忘れない」「天は乗り越える事の出来る試練しか与えない」などと励ましの言葉を書き込んだ。窓から吹き込む潮風に長期間さらされ、字は薄れてきている。
 黒板は町の委託業者が近くの幾世橋(きよはし)小の体育館に運び入れた。グランドピアノや時計なども3月上旬までに移す。校舎の扱いは決まっていない。
 2013年4月、避難区域の再編に伴い、請戸地区は日中の立ち入りが可能になり、「憲法9条守れ」「安保法反対」などの書き込みが増えた。
 宮口勝美副町長は「激励の言葉は町民を勇気づけてきた。今後どのような形で保存していくか、住民の意見を聞いて決めたい」と話した。


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2016年02月27日土曜日

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