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旧閖上小「チビッコ丸」撤去 修復・移設へ

 東日本大震災で被災した名取市閖上の旧閖上小校庭の一角にある漁船遊具「チビッコ丸」が27日、修復・移設のため撤去された。
 チビッコ丸は子どもたちに港町の文化を感じてもらおうと地元の漁師から寄贈された中古船。1969年の設置以来、同校のシンボルとして親しまれ、腐食が進むたびに代替わりを重ねてきた。周囲にはジャングルジムや滑り台も設けられ、かつては子どもたちの格好の遊び場だった。
 高さ4、5メートルの築山の上にあり、津波でも流されず残った。卒業生や住民の「残してほしい」という声を受けて市が保存を検討。樹脂を注入するなどの補修を行い、2018年春に開校する閖上の小中一貫校そばにモニュメントとして置くことを決めた。
 撤去はクレーンを使って慎重に行われ、トラックで運び出された。作業を見詰めた卒業生の公務員鈴木浩幸さん(55)は「甲板に上ったり、かくれんぼをしたりして遊んだころが懐かしい。大切に保存してもらえたらうれしい」と話した。


2016年02月28日日曜日


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