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宗教の枠超え 災害時支援へ連携

 東日本大震災の教訓を踏まえ、宗教者が被災者支援などで担うべき役割を実践につなげようと、世界宗教者平和会議(WCRP)の日本委員会など宗教の枠を超えた国内の関係団体が、「『防災と宗教』クレド(行動指針)」をまとめた。震災から5年となる3月11日に発表し、5月にトルコで開かれる世界人道サミットで提起する予定だ。

 昨年3月に仙台市であった国連防災世界会議では、「防災と宗教」シンポジウムで災害時の宗教者の役割に関する「提言」を採択。行動指針はさらに具体的な内容に踏み込んだ。
 (1)災害について学ぶ(2)災害に備える(3)災害時に支える(4)災害復興に歩む(5)連携の輪を広げる−の5項目から成る。各項目に「宗教者・宗教施設は」を主語とする簡潔な解説を付けた。
 (1)では「防災減災について共に学べる場を提供する」と日頃から果たすべき役割を明記。(3)では「分け隔てなく命を支え合い、寄り添いなどの救援・支援活動を地域の人たちと共に行う」と、実践を目指す取り組みをうたっている。
 正式名称には信条や約束を意味するラテン語「クレド」を取り入れた。新鮮味のある言葉で世界に発信し、広く理解と浸透を図る狙いがある。
 WCRP日本委員会などは「防災と宗教クレド」の内容を記したステッカーやプレートを作り、寺院や教会に掲げるなどしてより多くの人に知ってもらいたい考え。英訳版は文言を精査し、世界に発信していく。
 国連防災世界会議の提言に中心的に携わったWCRP日本委員会、宗教者災害支援連絡会、宮城県宗教法人連絡協議会の3団体が策定委員会を設置。昨夏から指針作りを進めてきた。
 策定委は「宗教者の使命として防災を位置付けた。クレドを基に、各宗教施設で『できること』の内部基準をつくるといった行動の出発点にしていきたい」と説明する。


関連ページ: 宮城 社会 祈りと震災

2016年02月28日日曜日

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