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野蒜小「ありがとう」142年の歴史に幕

被災した旧校舎の前に建立された閉校記念碑を児童たちが除幕した

 東日本大震災で被災し、本年度で142年の歴史を閉じる東松島市野蒜小(児童131人)の閉校行事が27日、同市小野のプレハブ仮設校舎近くの小野地区体育館と、旧校舎前であった。児童は新年度、宮戸小と統合して開校する宮野森小に通う。

 小野地区体育館の式典には在校生や卒業生、住民ら約400人が出席。児童代表2人と相沢日出夫校長らが阿部秀保市長に校旗を返納した。児童全員がそれぞれ最後の1年を振り返り、「ありがとう野蒜小」と声をそろえた。
 相沢校長は式辞で「震災で児童9人の尊い命が犠牲になったことは決して忘れない」と冥福を祈った。
 津波で被災した旧野蒜小校舎前では、閉校記念碑が除幕された。被災で散り散りになった地域住民も集まり、校舎に感謝した。
 震災当時、野蒜小2年だった鳴瀬未来中1年の伊藤壮汰さん(12)は、震災で仲の良い同級生を亡くした。「ここに立つと一緒に過ごした時間を思い出す。閉校は寂しいけれど、今までありがとうと言いたい」と話した。
 野蒜小は1873(明治6)年に開校し、これまで約8500人が巣立った。


2016年02月28日日曜日

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