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絵本の楽しさ被災地に 英作家読み聞かせ

児童に自作の絵本を読み聞かせるグラヴェットさん(左)=宮城県亘理町荒浜小

 英国の絵本作家、エミリー・グラヴェットさんが25日、東日本大震災で被災した宮城県亘理町荒浜小(児童115人)で、全校児童に自作を読み聞かせて交流した。
 グラヴェットさんは、絵本「オオカミ」「もっかい!」などの作者。英国で最も優れた絵本作家に贈られる賞を2度受賞している。
 読み聞かせでは「オオカミ」や「もっかい!」を英語で抑揚を付けて読み、教諭らが通訳した。ユーモアたっぷりの意外性のあるストーリー展開で、子どもたちを絵本の世界に引き込んだ。即興でオオカミやウサギの絵も描いて喜ばせた。
 6年武蔵七虹(なな)さん(12)は「英語でも面白く感じた。何度も読んだ絵本の作者に会えてうれしい」と笑顔を見せた。児童らは、和太鼓演奏や地域に伝わる「えんころ節」を披露して感謝を伝えた。
 来日に合わせ、県図書館の招きで被災地を訪れた。「津波被害の規模の大きさに驚いた」とグラヴェットさん。「被災地の子どもたちに物語の楽しさを届けたかった」と語った。
 24日は仙台市青葉区のせんだいメディアテークで講演会を開き、作品に込めた思いなどを披露した。
 幼い頃に描いた絵を披露し、想像より観察に重きを置く作風だったと明かしたグラヴェットさん。「絵本は子どもたちをさまざまな感情にさせる。シンプルなのに自由な解釈ができることも魅力」と述べた。


2016年02月28日日曜日

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