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<ベガルタ>梁勇基選手13年目の挑戦

横浜Mとの開幕戦でプレーする梁勇基選手

 サッカーの明治安田J1が開幕した27日、仙台は横浜市の日産スタジアムで横浜Mと対戦。在籍13年目となるMF梁勇基選手(34)が躍動し、1−0で勝った。2006年から背番号「10」を背負うチームの大黒柱は、東日本大震災の被災地に夢と希望を届けようと、今季もピッチを駆け巡る。

 これまで復興支援試合など多くのイベントに参加し、サポーターを笑顔にしてきた。震災から節目の5年となる今季への思いは強い。ここ3年は残留争いを強いられただけに「上位で戦えるシーズンにしたい」と闘志をみなぎらせる。
 チームで震災を経験したのは、梁勇基選手のほか、MFの菅井直樹(31)、富田晋伍(29)、GK石川慧(23)の3選手に減った。「僕らは契約の世界にいるので、チームを離れるのは仕方ない。ただ、仙台にいる限りは被災地の思いを背負って戦うことを忘れてはいけない」と語る。
 最近「うれしかった」のは、元日本代表のMF水野晃樹選手(30)ら新加入の9人が「東北のために」と口をそろえ、練習に励んでいることだ。風化を防ごうという思いは、しっかりチームに根付いている。
 リーグ戦(J2含む)出場はこの日で446試合に上る。「鉄人」と評される一方で、常に選手としての生き方を考えている。
 今季、契約を更改したのは、キャンプ直前の1月中旬。毎年早く結んでいたため、多くのサポーターが心配した。「昨年1月に(北朝鮮)代表に選ばれ、年末まで仙台の試合もあった。それに、今後のことをゆっくり考えたかった」と振り返る。4人の子どもたちが寝静まった夜、一人の時間をつくっていたという。
 再び歩みだすきっかけになったのが、幼少の頃から梁勇基選手のファンを自認する新加入の17歳、MF佐々木匠選手=仙台市出身=の存在。「将来、梁さんの10番を背負う」とひたむきに汗を流す姿に刺激を受け、「受けて立つのがベテランの役目」と発奮材料にする。
 自らを厳しく律しながら、サッカーを通して仙台、東北を元気にする。(狭間優作)


2016年02月28日日曜日


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