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<参院選青森>混戦一転 因縁の一騎打ちか

 夏の参院選青森選挙区(改選数1)は、4選を目指す自民党現職と民主党新人による事実上の一騎打ちの構図が現実味を帯びてきた。これまで5人が名乗りを上げたが、野党間の候補者調整や出馬取りやめで情勢が一変。野党共闘が機能すれば足元が揺らぎかねないと、現職周辺は危機感を募らせている。

 出馬を表明したのは、自民の山崎力氏(68)、維新の党と社民党が推す民主の元衆院議員田名部匡代氏(46)のほか、いずれも新人で共産党東青地区委員長の吉俣洋氏(42)、日本を元気にする会が擁立を発表した元衆院議員横山北斗氏(52)、幸福実現党県副代表の三国佑貴氏(30)。
 元民主県連代表の横山氏は24日、来年4月に任期満了を迎える青森市長選へのくら替えを表明。22日には共産の志位和夫委員長が、安全保障関連法廃止を公約とすることなどを条件に、1人区で野党候補一本化のため公認候補を取り下げる方針を打ち出した。
 山崎氏は1995年の参院選に新進党から出馬し、自民の新人候補らを破って初当選した。当時、参謀役を務めたのが、新進党県連会長で元農相の田名部匡省氏(81)。ここ数日で匡省氏の次女、匡代氏との因縁の対決へと流れが一気に加速した。
 山崎氏の事務所関係者は「民主、維新、社民の連携は脅威。さらに共産党の中央主導で匡代氏を推す指示が出れば、かなりの激戦になると踏んでいる」と警戒する。世論の風を真正面から受け、消長を味わった過去の選挙結果が、陣営の不安材料となっている。
 自民党に移籍し、再選を目指して戦った2001年は、小泉政権の人気に乗って圧勝。07年は第1次安倍内閣の政権不信に伴う逆風で、民主新人を相手に苦杯をなめた。民主、共産、社民、たちあがれ日本の4党が候補者を立てた10年は票の分散が味方し、3選を果たした。
 「政治経験があり、勝てる候補だ」(社民県連の三上武志代表)と、野党の期待を一身に背負う匡代氏は知名度向上と支持者獲得のため、県内全域を奔走する。両者の前哨戦は、寒さが続く青森の地を熱くしている。


2016年02月28日日曜日

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