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<東京マラソン>村山謙太 攻めて散る

右足つま先を血に染めながらゴールした村山謙

 積極的に攻めて散った。村山謙太が終盤に力尽き、30位に沈んだ。「流れを持ってこられなかった」。悔しさをあらわにすることなく、気丈に振る舞った。
 10キロ付近、1キロ3分を切るペースで刻む外国勢に、日本選手でただ一人付いていった。「なんで日本人は付いていかないんだろう。勝負にいくと決めていた。いけるところまで行こう」
 先頭集団に食らい付いて通過した中間点は1時間2分53秒。高速レースにふさわしい走りっぷりで、後続の日本選手集団には2分近い差をつけた。
 5キロ付近でまめがつぶれ出血した右足が、終盤になってブレーキを掛ける。「誰よりも練習している。負けるわけにはいかない」。日本選手トップを守り続けたが、35キロのスペシャルドリンクを取り損ねた直後、リオ行きの切符はするりと逃げた。
 「日本人トップだけを取っても世界で戦えない」。初マラソンながら、果敢に攻めた姿勢は鮮烈な印象を残した。仙台市八軒中で始めた陸上。県大会で入賞を逃すなど、競技人生のスタートは挫折だった。悔しさをばねに、杜の都で育った長距離界のホープは再びはい上がろうとしている。(剣持雄治)
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 世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」で、10回目を迎えた「東京マラソン」は28日、東京都庁前から臨海副都心の東京ビッグサイトまでのコースで行われ、リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた男子の日本勢は28歳の高宮祐樹(ヤクルト、福島・二本松工高−城西大出)が2時間10分57秒で8位となったのが最高で、代表入りをアピールできなかった。
 フェイサ・リレサ(エチオピア)が2時間6分56秒で初優勝し、2012年ロンドン五輪覇者のスティーブン・キプロティク(ウガンダ)は4位だった。19歳の下田裕太(青学大)が10位、一色恭志(青学大、仙台育英高から転校、愛知・豊川高出)が11位だった。服部勇馬(東洋大、仙台育英高出)は12位、今井正人(トヨタ自動車九州、福島・原町高−順大出)は13位、村山謙太(旭化成、宮城・明成高−駒大出)は30位、ロンドン五輪代表の藤原新(ミキハウス)は44位に終わった。


2016年02月29日月曜日

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