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<東京マラソン>社会人ランナー 番狂わせ

日本勢最高の8位でゴールする高宮

 一番驚いたのは高宮祐樹自身だったろう。五輪選考レースの大舞台「東京マラソン」で、無名の社会人ランナーが日本人1位に躍り出た。「自分のペースで走っていたらトップだった。びっくりです」とあっけらかんと語った。
 マラソン3戦目の高宮が狙っていたのは、2時間15分38秒の自己ベスト更新と控えめだった。スタート約6キロ地点で、第2集団をつくっていた日本人選手に追い付くと、「ペースがゆっくりだったので落ち着けた」。五輪切符を目指す有力選手がけん制し合うスローペースに助けられ、集団に留まった。
 32キロ手前で服部勇馬が飛び出すと、「まだ足が動く。いけるかもしれない」と追走。40キロすぎにとうとう抜き去り、「トップの確信がない」まま、2時間10分57秒でゴールを切った。
 村山謙太や今井正人が脱落する中、番狂わせとも言える勝利に「五輪なんて全く頭になかった。まだまだ力がない。選ばれたらラッキー」と率直に話した。
 昨年1月、福島・二本松工高の同級生だった鮎香さんと結婚。栄養面が改善し、大きな故障なく練習に取り組んできた。トレーニングを兼ねた趣味はロードバイク。福島県二本松市出身。173センチ、59キロ。(庄子晃市)
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 世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」で、10回目を迎えた「東京マラソン」は28日、東京都庁前から臨海副都心の東京ビッグサイトまでのコースで行われ、リオデジャネイロ五輪代表選考会を兼ねた男子の日本勢は28歳の高宮祐樹(ヤクルト、福島・二本松工高−城西大出)が2時間10分57秒で8位となったのが最高で、代表入りをアピールできなかった。
 フェイサ・リレサ(エチオピア)が2時間6分56秒で初優勝し、2012年ロンドン五輪覇者のスティーブン・キプロティク(ウガンダ)は4位だった。19歳の下田裕太(青学大)が10位、一色恭志(青学大、仙台育英高から転校、愛知・豊川高出)が11位だった。服部勇馬(東洋大、仙台育英高出)は12位、今井正人(トヨタ自動車九州、福島・原町高−順大出)は13位、村山謙太(旭化成、宮城・明成高−駒大出)は30位、ロンドン五輪代表の藤原新(ミキハウス)は44位に終わった。


2016年02月29日月曜日


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