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<仮設住宅>宮城県南で初 旧舘仮設を閉鎖

入居者の退居で2カ月前倒しで閉鎖された旧舘仮設住宅=29日午後、亘理町旧舘

 宮城県亘理町は29日、東日本大震災の被災者向けに整備した町内5カ所の仮設住宅のうち、旧舘仮設住宅(95戸)を閉鎖した。入居者がいなくなったためで、開設から5年の入居期限より2カ月前倒しした。仮設住宅の閉鎖は県南部の沿岸被災地で初めて。町によると、100戸近い規模の仮設の閉鎖は県内初という。
 旧舘仮設住宅は亘理署の隣の町有地1万1400平方メートルに整備され、震災2カ月後の2011年5月11日に入居が始まった。当初は満室だったが、災害公営住宅や集団移転団地の完成など生活再建の進展とともに入居者は減り、最後まで残った世帯も2月15日に退去した。3月1日に解体工事に入り、町の多目的広場として原状復旧する。
 町臨時職員として同仮設で3年ほど集会所の管理人を務め、現在は町内の災害公営住宅に暮らす青田辰子さん(63)は「イベント開催や学生ボランティアの支援訪問などでにぎやかだった。楽しく過ごした思い出が強いので、何だか寂しいね。いつかは同窓会を開きたい」としんみり話した。
 町は震災後、旧舘を含む5カ所に仮設住宅1126戸分を整備。現在暮らすのは94戸で、入居率は8.3%にまで減った。他の4カ所は4〜7月のそれぞれの期限まで入居者がいる見込みという。
 町被災者支援課の担当者は「前倒しできたのは、生活再建に向けた被災者の前向きな頑張りのおかげ。他の入居者の支援策も模索し再建をお手伝いしたい」と語った。


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2016年03月01日火曜日


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