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<映画感想文>認知症の祖母思いつづり最優秀

賞状を手にする守屋さん

 全国の小学生から昨年9月に募った「映画感想文コンクール2015」(実施委員会主催、事務局・キネマ旬報社)で、仙台市青葉区の栗生小4年守屋日向さん(10)が、中学年の部で最優秀のグランプリに輝いた。低学年、高学年の部を合わせて3部門に寄せられた約1000作品の審査で「自分の成長や変化をうまく表現した」と高く評価された。
 守屋さんはディズニーのアニメ映画「インサイド・ヘッド」を題材にした。11歳の少女ライリーの頭の中にある五つの感情(喜び、悲しみ、怒り、恐れ、嫌悪)がキャラクターと化し、少女を守るために奮闘する姿を描いた作品で、ことしのアカデミー賞で長編アニメ部門賞を獲得した。
 映画では、過去の記憶が詰まった「思い出ボール」を保管庫に預けたり、捨ててしまったりして感情をコントロールする場面も登場する。
 守屋さんはこのシーンを見て、関西に離れて暮らす認知症の祖母を思い浮かべた。「おばあちゃんの頭の中にも思い出ボールがあったとしたら、『喜び』の思い出が入ったボールがなくならないでほしい」と思いをつづった。
 読書や映画鑑賞するたびにいつもつけているという「読書ノート」に感想の要点を書き留め、約2週間かけて仕上げた。原稿用紙に跡ができるほど何度も書き直したという。
 東京で2月13日にあった表彰式で賞状を手にした守屋さん。「自分の願いを込めた文でグランプリが取れてうれしい。(祖母と)今度会うときは、新しい『喜び』のボールができるように映画の話をしたい」と再会を楽しみにしている。


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2016年03月02日水曜日

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