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<明倫中訴訟>遺族「誠意ある償いを」

 発生から23年が経過した明倫中マット死事件をめぐり、損害賠償請求再提訴の第1回口頭弁論が開かれた1日、原告の遺族が誠意ある償いを求めたのに対し、被告側は訴訟自体の争いを通じ、あらためて「無実」をアピールした。
 死亡した児玉有平さんの父親昭平さん(67)は「生きていればこそ何でも言えるわけで、死んだ息子はそれすらもできない。裁判を通じて、あらためて取り返しがつかないことをしたという罪の意識と自覚を持ってもらいたい」と話した。
 原告側代理人は弁論後、訴訟はあくまで時効の中断のための手続きと強調。「事実の白黒を争うつもりはないし、その余地は法的にはない」と強調した。
 一方、行政処分を受けた被告の元少年(36)=当時(12)=は弁論後に取材に応じ「自分は何もやっていない。まだ無実が証明されなくて本当に悔しい」と心境を語った。
 賠償請求訴訟では、最高裁で7人の集団暴行を認めた判決が確定している。被告側代理人も、今回の訴訟で判断を覆すことはできないとの考えを示した上で「結果が決まっているから何もやらないというわけにはいかない。あらゆる機会を捉えて7人の無実を訴えていく」と強調した。
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 新庄市で1993年に起きた明倫中マット死事件で、死亡した児玉有平さん=当時(13)=の遺族が、最高裁で確定した損害賠償金約5760万円の支払いに応じていない元生徒7人のうち、3人を相手に同額の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が1日、山形地裁であった。
 3被告側は、最高裁で判決が確定しており民事上の責任があることは認めた。しかし一方で「7人全員は無実であり、賠償金を支払うわけにはいかない」と主張し請求棄却を求めた。


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2016年03月02日水曜日


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