山形のニュース
  • 記事を印刷

<明倫中訴訟>元少年側「7人全員無実」主張

裁判後、報道陣の取材に応じる元少年(中央)

 新庄市で1993年に起きた明倫中マット死事件で、死亡した児玉有平さん=当時(13)=の遺族が、最高裁で確定した損害賠償金約5760万円の支払いに応じていない元生徒7人のうち、3人を相手に同額の支払いを求めた訴訟の第1回口頭弁論が1日、山形地裁であった。
 3被告側は、最高裁で判決が確定しており民事上の責任があることは認めた。しかし一方で「7人全員は無実であり、賠償金を支払うわけにはいかない」と主張し請求棄却を求めた。
 3被告側は準備書面で、有平さんへの暴行を認定した判決は「事実に反する」と指摘。「遺体の傷は少年たちが自白したとされる調書の犯行態様と矛盾する。マットの空洞への押し込み行為は実行不可能」などと反論した。
 訴えなどによると、遺族は95年、元生徒7人に損害賠償を請求。2005年、全員の加害行為を認定し賠償金の支払いを命じる判決が確定した。
 損害賠償請求権の時効は、判決確定から10年。遺族は昨年、給料を差し押さえるなどして元生徒4人の時効を中断させた。勤め先が分からないなどの理由で差し押さえができなかった3被告に対して、時効中断のための訴えを起こした。
 遺族側の代理人によると、3被告のうち1人については債権の差し押さえ手続きが進んでおり、今後訴えを取り下げる可能性がある。

[明倫中マット死事件]新庄市明倫中1年だった児玉有平さん=当時(13)=が1993年1月13日、体育館用具室のマットの中で死亡しているのが見つかった。山形県警は傷害と監禁致死の疑いで1、2年の少年7人を逮捕、補導。当時12歳だった1人は行政処分となった。山形家裁は少年審判で逮捕された3人を無罪相当の不処分、補導された3人を保護処分とした。保護処分を受けた3人の抗告審で仙台高裁は7人全員の関与を指摘、確定した。遺族による損害賠償請求訴訟で最高裁は2005年9月、集団暴行を認め、7人に計約5760万円の支払いを命じた。


関連ページ: 山形 社会

2016年03月02日水曜日

  • 記事を印刷

先頭に戻る