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<やらせ捜査疑惑>検察、覚醒剤鑑定結果示さず

 宮城県警大河原署が覚せい剤取締法違反容疑で家宅捜索した際、捜索令状を破り公用文書毀棄(きき)罪で起訴された土木作業員の男(22)=同県大河原町=の公判が2日、仙台地裁であり、弁護側が開示を求めた覚せい剤反応の鑑定結果について、検察側は「必要性がない」として開示しない方針を示した。
 弁護側は、捜索で押収した注射器や男の尿の鑑定結果を任意で開示請求。男が同法違反容疑で立件されなかったことから、弁護側は「(覚せい剤は検出されず)捜査の不当性を示す可能性がある」として、後日、地裁に証拠開示命令も申し立てていた。地裁は判断を留保し、捜索に当たった大河原署の捜査員を証人として採用した。検察側が請求した証人として、次回公判で捜索に至った経緯などを証言するとみられる。
 弁護側によると、男の母親は昨年12月9日、男の部屋で注射器を見つけ、大河原署に相談。署員は注射器をいったん隠し、男が帰る時間を警察に知らせた上で捜索直前に元の場所に戻すよう指示したとされる。
 起訴状によると、男は同日午後5時45分ごろ、自宅前で待機していた男性警部補が示した令状を破ったとされる。弁護側は公判で、母親への指示は「一種のやらせ捜査」と批判している。


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2016年03月03日木曜日

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