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亘理に向き合う言葉 詩人いまいさん古里で初個展

会場に自作の詩を印刷した紙を張る、いまいさん=1日午後、亘理町の悠里館ギャラリー

 宮城県亘理町出身で東京在住の詩人いまいはのんさん(41)の個展が2日、同町の悠里館ギャラリーで始まった。地元開催は初めてで、復興途上の古里の思い出や東日本大震災の被災地を巡ってつづった作品などを展示する。震災から丸5年の節目を挟んでの展示に、「古里に向き合う自分への挑戦」と気を引き締めて臨む。30日まで。

 個展のタイトルは「亘理への詩(うた)〜東日本大震災から5年」と名付けた。河北新報夕刊「大震災 将来への記憶」での連載分を含む自由詩約60編、町が所蔵している震災時の写真パネルなどを展示する。
 いまいさんは、仮設住宅などで被災者と対話を重ねて感じた思いを作品に込める。
 「読んだ方が震災と向き合い、頑張った自分を見詰め直しながら次に進むステップになればいい」と語る。
 母校である亘理小の校門前に咲き誇る桜並木や校木の「ふた杉」、赤く実った町特産のイチゴなど、懐かしい古里の情景も表現した。「より良い町をつくる思いを共有するきっかけにもなればうれしい」と話す。
 ギャラリーはJR亘理駅の東西自由通路にあり、期間中は無料で観覧できる。連絡先は主催の町図書館0223(34)8700。

 『まだそんなこといってるの
 あれから何年たっているの?』
 そんな言葉を聞いて
 くやしさがこみ上げてきた
 いったいどんな現実を
 知っているのだろう


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2016年03月03日木曜日

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