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<震災5年>海中捜索2万8125人要望

水中捜索を求める署名を戸羽市長(左)に手渡す戸羽さんら

 東日本大震災で行方不明になった人の海中捜索の実施を求め、岩手県陸前高田市の家族らが2日、市民の数を上回る2万8125人分の署名を戸羽太市長に手渡した。家族たちは「前へ一歩踏み出す区切りにしたい」と思いを伝えた。
 活動の中心は、同市の吉田税(ちから)さん(81)と長女の戸羽初枝さん(54)。吉田さんの長男で戸羽さんの弟の団体職員利行さん=当時(43)=が見つかっていない。
 海岸に近い古川沼や広田湾、気仙川河口などの水中捜索を要望した。署名活動は1月25日に始め、市内では市民の2割を越える4351人が賛同した。気仙沼市や宮城県女川町のほか、神戸市や新潟県中越地方など過去の被災地からも多くの署名が寄せられた。
 海上保安庁などに捜索を要請するよう求めた文書と署名を手渡した吉田さんらは「行方不明の事実は変わらないが、捜索してもらえれば追悼に気持ちを切り替えられる人もいる」と述べた。戸羽市長は「家族の思いには誰もが共感する。自衛隊などにも捜索を求めたい」と応じた。
 陸前高田市では205人が行方不明となっている。市民の活動を受け、釜石海上保安部は10日に広田湾で潜水捜索を実施する。


2016年03月03日木曜日

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