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<全村避難>飯館民話継承 中学生アニメ制作

完成したアニメの一場面

 東京電力福島第1原発事故で全村避難する福島県飯舘村の文化を継承、発信しようと、民話に基づき飯舘中2年の生徒が制作を進めてきたアニメが完成し、2日、福島市の仮設校舎で試写会が行われた。近く村の動画配信サイト「きぼうチャンネル」で公開する。
 民話は「おちよ蛇類明神」で、約11分の作品。ある夜、母を亡くし孤独な孝行者の男の家を、若く美しい娘に扮(ふん)した大蛇が「泊めてほしい」と訪れる。その後、母親思いの大蛇が、泊めてくれた恩を身を削って返すストーリーだ。
 2年生たちは昨年5〜9月、福島市の仮設住宅で暮らす村の語り部菅野テツ子さん(81)から聞いた民話を紙芝居にした。12月から映像製作会社と紙芝居のアニメ化に取り組んだ。ナレーションやキャラクターの声の出演、時代考証などを34人全員で分担した。
 主人公役の武田佑斗さん(14)は「泣く場面など難しくて不安だったけど、頑張ってよかった。アニメを通し、村を広く知ってもらいたい」と喜んだ。語り部の菅野さんは「立派なアニメができてうれしい。いつまでも作品を残してほしい」と話した。


2016年03月03日木曜日


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