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<全村避難>飯舘で来春にも放牧再開

 福島県が東京電力福島第1原発事故に伴い放牧の自粛を求めている避難区域のうち、全村避難する飯舘村の一部で来春にも放牧の再開を検討していることが2日、分かった。原発事故後、初めての試みとなる。
 同村では原発事故前、約230戸が畜産に取り組み、「飯舘牛」のブランド化に力を入れていた。放牧が再び始まれば、営農再開と飯舘牛の復活に向けた一歩となる。
 県畜産課などによると、除染を終えた水田を活用。ことし9〜10月、最大2ヘクタールに種をまいて牧草を育て、放射性セシウム濃度を随時モニタリングする。国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回ることを確認し、早ければ2017年5月下旬にも放牧を始める。牧草代などは県が営農再開支援事業として助成する。
 原発事故後、避難区域の牧草から国の基準値を超える放射性セシウムを検出。農林水産省の通知を受け、県は放牧の自粛を要請していた。
 県畜産課の伊藤純一課長は「牛舎でなく、放牧で育てるのは牛の健康面にもいい。将来は飯舘牛も復活してほしい」と話した。


2016年03月03日木曜日


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