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<福島第1>凍土遮水壁 月内にも凍結開始

 原子力規制委員会は3日、東京電力福島第1原発の廃炉に関する検討会を開き、東電が建屋への地下水流入を抑制するため設置した「凍土遮水壁」の運用計画をおおむね了承した。規制委は3月中に正式に計画を認可する見通しで、東電は早ければ月内の凍結開始を目指す方針だ。
 凍土遮水壁は1〜4号機の周囲1.5キロに約1500本の凍結管を打ち込み、地下約30メートルの氷の壁を築く。東電が同日の検討会で示した計画の修正案によると、遮水壁の海側を約1カ月半かけて凍結。山側は建屋内の汚染水の状況を確認しながら、約3カ月かけて段階的に95%まで凍結させる。汚染水の発生量は現状からほぼ半減して約250トンとなる見通し。
 遮水壁を閉じた場合、地下水の水位が急変して建屋内から汚染水が流出するリスクもある。東電はこのため、山側の残る5%分を凍結させる手法を調整中で、凍結完了の具体的な時期は示していない。
 検討会では規制委から「地下水が急変した場合など、緊急時の対応手順を計画の中に示してほしい」などと注文が付いた。
 東電は当初、遮水壁を建屋の山側から凍結させる計画だった。規制委から汚染水の流出リスクを指摘されたのを受け、凍結手順の見直しなどを検討していた。


2016年03月04日金曜日


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