福島のニュース

<福島第1>溶融燃料 ロボ調査延期相次ぐ

 原子炉格納容器に溶け落ちた燃料の広がりを把握するためのロボット投入が遅れるなど、廃炉で最も困難な作業となる溶融燃料取り出しの準備作業は難航。目標とする2021年の着手が遅れる懸念は消えない。
 宇宙線から生じる「ミュー粒子」などを使った調査の結果、1、2号機では核燃料の70〜100%が溶けていることが判明。3号機でも大部分が溶け落ちたとみられている。
 1号機格納容器に15年4月、初めてロボットを投入。引き続き、水陸両用ロボットを容器下部に投入するはずだったが、滞留水の堆積物が予想より多いことが判明。調査方法の変更を迫られ、投入延期を強いられている。
 15年8月にロボットを入れる計画だった2号機でも、投入口付近の放射線量が下がらず、調査延期を余儀なくされている。建屋の線量が高い3号機では、線量計付きカメラが10月になってようやく投入された。
 使用済み燃料プールの燃料は、4号機の1535体は14年12月に撤去が完了したが、1〜3号機に計1573体が残る。
 中長期ロードマップ(工程表)が15年6月に改定。15年度前半としていた3号機からの取り出し開始は17年度に、17年度を目標としていた1、2号機はいずれも20年度にずれ込むことになった。
 溶融燃料の取り出しは「21年に開始する」と時期だけは明らかになっているが、最初にどの号機で取り出しに着手するかは明示できていない。


2016年03月04日金曜日


先頭に戻る