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<福島第1>中間貯蔵 廃棄物搬入本格化へ

津波被災建物の解体がほぼ終了したJR富岡駅前周辺(写真奥)。漁港復旧工事などに伴い、不燃性の除染廃棄物の袋は町内の高線量区域の仮置き場に移動を進めている=2月26日、富岡町の毛萱・仏浜・小浜仮置場

 原発事故に伴う除染で出た廃棄物を保管する中間貯蔵施設(大熊、双葉町)への試験輸送が昨年3月、始まった。県内43市町村から各1000立方メートルの廃棄物を建設予定地の一時保管場に搬入する作業が今月完了する。
 新年度から本格輸送を開始。試験輸送の3倍近い15万立方メートルを運び込む予定。
 県内には仮置き場が約1000カ所、住宅の庭など現場保管が11万カ所以上残り、各自治体や住民は早期の搬出を要望している。
 施設整備では、環境省は主要施設の建設工事に10月にも着手する方針。2017年1月に受け入れ・分別施設を稼働させ、同年秋に汚染土壌の貯蔵を始める計画。廃棄物の仮設焼却施設は17年冬の稼働を目指す。
 用地取得の遅れが計画に影響している。契約が成立したのは2月現在、地権者2365人のうち50件で、面積は0.15平方キロと16平方キロの施設計画の1%に満たない。死亡するなどして連絡が取れない地権者も990人いる。
 中間貯蔵施設で保管した廃棄物を30年以内に県外に搬出し、最終処分することが法律で定められたが、用地確保のめどが立たず、地元は施設が最終処分場になることを懸念している。


2016年03月04日金曜日

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