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<防災教育>幼・中・高にも 成長段階全て網羅

県教委が本年度作成した幼児、中学生、高校生向けの防災教育副読本

 宮城県教委は東日本大震災の教訓を踏まえ、災害に対応する力と心を育てる防災教育の副読本「未来への絆」を作成した。本年度完成したのは幼児、中学生、高校生用の3種類。県教委は2013年度から成長段階に応じた副読本作成に取り組んでおり、小学生分(低、中、高学年用)に続き、これで幼稚園から高校まで全てそろった。
 幼児用(A4判、43ページ)は、震災を知らない子どもたちに地震や津波を知ってもらう絵本仕立てとした。避難所生活や支援の輪など当時の様子を伝える「物語編」と、地震が起きた時の対応を考える「学び編」で構成。巻末には効果的な読み聞かせをするためのポイントも掲載した。
 中学生用と高校生用(ともにA4判、49ページ)は災害時に支援する側にも成り得ることから、避難所運営への協力など共助について多く盛り込んだ。地域の一員としての自覚を育み、地域に貢献する行動につなげてもらう。
 中学生用では、考え方に偏りが生じてしまうなど災害時に陥りやすい心理状態に触れた。高校生用は(1)家族と自宅にいる(2)1人で帰宅途中−などさまざまな場面を想定し、危険を予測をしながら命を守るためにどうすればよいか考えるページを設けた。
 副読本は全て「3.11を忘れない」「自分の身は自分で守る」「心のケア」など共通の基本7テーマで構成されている。防災教育の専門家や教諭が中心となって編集し、東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長が監修した。
 幼児用は県内の公私立の幼稚園や保育園など、中学生用は独自の副読本を作成した仙台市立を除く全中学校、高校生用は全ての公私立高に配布した。副読本の活用手引き、ワークシートと併せて県教委スポーツ健康課のホームページに掲載する予定。


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2016年03月05日土曜日


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