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酒かすを豚の飼料に 盛岡農高が育成中

盛岡農高の生徒(右から2人目)の説明を受けながら菊酔豚料理を試食する参加者

 盛岡農高(滝沢市)の動物科学科畜産専攻班が酒かすを混ぜた飼料で育成した「菊酔豚(きくすいとん)」の開発に取り組んでいる。2月下旬には盛岡市の居酒屋で試食会を開催。味の評価は上々で、岩手の新たなブランド豚を目指す。
 同校は「菊の司酒造」(盛岡市)から年間10トン発生する酒かすの活用を依頼され、昨年4月にプロジェクトチームを発足させた。短期間で成育する豚に着目し、飼料として使うことを決定。12月から1日当たり3キロの飼料に150グラムの酒かすを混ぜて豚に与えた。
 体重測定や血液検査などで効果を検証した結果、トウモロコシなど一般的な飼料を与えた豚より体重が早く増加。飼料代は約6%減り、低コストで飼育できることが分かった。肉質は脂肪が少ない特徴があった。
 試食会にはロースカツやサンドイッチ、豚汁など菊酔豚を使った7品が並んだ。約20人の参加者は「甘味がある」「さっぱりしていて食べやすい」などと評価した。
 調理した伊勢央(ちから)さん(36)は「肉が軟らかく臭みもない。トンカツや角煮に合いそう。世界に羽ばたく食材の可能性を秘めている」と太鼓判を押した。
 チームリーダーを務めた2年の滝渡巧さん(17)は「飼育や検査は大変だったが、苦労して育てた菊酔豚を味わってもらえてうれしい。今後は酒かすの量を増やし、低コスト化をさらに図りたい」と意欲を見せた。
 指導した前原達也教諭(40)は「今後も検証を進めながら、菊酔豚を新たな地域の特産品として実用化を目指したい」と語った。


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2016年03月05日土曜日


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