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DHAが神経の軸索伸長促進 岩手医大が解明

 岩手医大は5日、魚介類に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)が、神経細胞にある突起の伸長を促進する分子メカニズムを解明したと発表した。乳幼児の脳の発達、うつ病予防などの治療に役立つ可能性がある。4日付の米科学誌オンライン版に掲載した。

 DHAは脳神経の発達や認知機能維持に重要で、認知症などの予防に効果があると報告されている。ただ、脳神経細胞にどのような仕組みで作用するかは分かっていなかった。
 同大研究グループはラットの神経細胞を用いて実験し、DHAを投与すると軸索と呼ばれる突起の伸びる速さが増すことを確認した。軸索は脳内にある神経細胞同士の情報のやりとりに不可欠で、脳発達期にDHA摂取の重要性を裏付けた。
 DHAが神経細胞のタンパク質生合成に関わる特殊な経路を活性化させ、「Tau」「CRMP2」という2種類のタンパク質を増やし、軸索の伸長を促すメカニズムも突き止めた。
 祖父江憲治副学長は記者会見で「今後はDHAの効果を細かく分析しながら、神経に関わる疾患に有用な岩手発の新薬開発を目指したい」と語った。


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2016年03月06日日曜日

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