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憩いにぎわう 帰還の要、商業施設オープン

開店と同時に大勢の買い物客でにぎわった「ひろのてらす」のスーパー

 東京電力福島第1原発事故で一時、全町避難した福島県広野町が、町民の帰還を促すため役場前に整備した商業施設「ひろのてらす」が5日、オープンした。原発事故でスーパーが閉じるなど買い物環境が整っていなかっただけに、初日から大勢の客でにぎわった。
 式典で遠藤智町長は「行政と商業のサービスが1カ所で提供でき、憩いの場の機能も持つ。帰還したいという町民の願いがかなうよう期待する」とあいさつ。内堀雅雄知事らがテープカットで開店を祝った。
 施設は鉄骨平屋、床面積約1100平方メートル。イオンのスーパーを核に飲食店やクリーニング取扱店など5店が入る。イオンは8000〜9000品目を扱い、年50万人の利用を見込む。
 開店前に並んだ西野ツマさん(75)は「帰町後は車で30分かけ、いわき市に買い物に行っていた。みんなが利用してにぎやかになれば、町に戻る人も増えるのでは」と話した。
 施設整備の事業費は5億4500万円で、国の補助金や交付税で約9割を賄う。町振興公社が運営する。
 広野町は原発事故で一時、緊急時避難準備区域になった。町民5100人のうち帰還したのは5割弱にとどまる。


2016年03月06日日曜日

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