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庁内報で仙山交流 出来映え競い業務に刺激

宮城、山形両県の庁内報編集スタッフが紙面の感想を述べ合った意見交換会

 宮城、山形両県庁でそれぞれ「庁内報」を自主発行する中堅、若手職員グループが、県境を越えて交流を深めている。内部向けの庁内報をあえて見せ合い、企画力や編集技術に磨きをかけているほか、県職員の本業でも刺激し合っている。

 先月16日夕、山形県庁の会議室。仕事を終え、高速バスで駆け付けた宮城県職員も参加し、恒例となった両県の庁内報編集スタッフの意見交換会が開かれた。
 「山形は表紙写真が凝っている。インタビューも手間が掛かっている」「宮城は企画がユニーク。70回を超えるリレーコラムもすごい」。二つの庁内報を見比べながら、和やかな紙面批評が1時間以上も続いた。
 宮城県庁の庁内報は「県庁“ひと”マガジン」。若手職員の有志が2009年2月に創刊し、東日本大震災の直後以外は毎月発行している。山形県庁の庁内報は「ナナまぐ」。創刊は12年5月で、中堅・若手職員の有志が隔月で発行する。
 両県庁とも企業の社内報に相当する公式媒体がなく、自主発行の庁内報が代役を担う。同僚職員の横顔や魅力を紹介し、仕事上のタテ、同期入庁のヨコの関係を超えた「ナナメのつながり」づくりを目指す。
 交流が始まったのは12年2月。宮城県庁に出向中、「ひとマガ」に出合った山形県市町村課の五十嵐健裕さん(38)が、山形でも創刊しようと若手職員に声を掛け、宮城を訪れたことがきっかけだった。
 以来、フェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)やメールなどで情報交換したり、年1回の交流会で互いの庁内報を批評したりしている。12年8月には東日本大震災の被災地、南三陸町を一緒に訪れた。
 「ひとマガ」発行責任者で宮城県道路課の千葉佳和さん(38)は「同志であり、良きライバルのような関係。負けない記事を書こうとモチベーションが上がるし、発行の苦労を理解し合えることも大きい」と明かす。
 「ナナまぐ」編集長を務める山形県全国高校総体推進室の加藤法弘さん(36)は「庁内報に限らず、仕事の事も意見交換する。隣県との顔の見える関係は、県職員の本業にもプラスになっている」と強調する。


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2016年03月08日火曜日


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