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震災後続いた人口減 宮城・女川で止まる

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県女川町の人口は、2月末現在6854で1月末と比べ増減がなかったことが7日、町の統計で分かった。震災後、続いていた人口減少が止まったのは初めて。まちづくり関係者は「起業など町内外の人々の多彩な活動を支える場をつくってきた効果が出始めたのではないか」とみている。
 町民課によると、住民票に基づく人口の内訳は男性3398(1月末比3減)、女性3456(同3増)。世帯数は6増えて3162となった。
 町の人口は1965年の約1万8000をピークに減少傾向が続く。国勢調査では2010年に1万51人だったが、震災で人口の1割近くが犠牲となった。15年調査の人口減少率は県内最高の36.98%に上った。
 町のNPO法人「アスヘノキボウ」は、移住希望者が試験的に町で暮らす「お試し移住」や、地方での起業支援に特化した「創業本気プログラム」などを実施。町内に移住する人や町面積の8割を占める山の再生を手掛ける人が現れた。
 小松洋介代表(33)は「女川で起業しようとする人も出てきた。町を開くと人が集まってくると実感する」と語る。
 町中心部では昨年12月、にぎわいの核となるテナント型商店街などが開業。移住した事業者もおり、復興まちづくりは地方小都市の再建モデルとして、全国から注目を集める。
 町のまちづくり関係者らと2月下旬に交流した地域再生コンサルタント大西正泰さん(45)=徳島県上勝町=は「町おこしは成果が出るまで10〜15年かかる。女川はこれからが勝負。自分の夢をかなえられる自由度の高い町には人が来る」とエールを送る。
 須田善明町長は「町民一人一人が行動を起こし続けることで、新しい可能性や変化が生まれる」と話す。


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2016年03月08日火曜日

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