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<五輪へ駆ける>陸上400m 千葉充実

2大会ぶりの五輪出場を目指す千葉=2015年12月、福島市の福島大

 リオデジャネイロ五輪開幕まで5カ月を切り、間もなくピークを迎える代表選考に東北勢も挑む。トラックシーズンを控える陸上は、男子400メートル障害で2大会連続出場を目指す岸本鷹幸(富士通、青森・大湊高−法大出)、2大会ぶりに代表の座を狙う女子400メートルの千葉麻美(東邦銀行)らが熱のこもった練習に励む。体操あん馬の元世界王者、亀山耕平(徳洲会、仙台大出)も初の五輪出場に闘志を燃やす。(剣持雄治)

◎ママさんスプリンター 濃密な練習

 「誰もやったことのないことに挑戦してみたい」
 陸上女子400メートル日本記録保持者、千葉はママさんスプリンターとして五輪を目指す。
 選手と母親の両立は大変だ。4歳の長女が熱を出せば、練習は休まなければいけない。「平たんな道じゃないのも楽しい。子育てで一日ばたばたするが、短い時間に(練習に)集中する」
 通勤と練習で利用するJR東北線は約1時間に1本。福島県矢吹町と福島市を往復する毎日を送り「この電車で帰ると決めて練習している」。駆け足ながら、濃い内容で競技に打ち込む。
 長期遠征に国内外での試合。近所に住む母親の手助けがあり、競技を続けられていると感じる。「一般のお母さんよりは恵まれている」と周囲のサポートに感謝し、「子どもに走っている姿を見せたい」と2大会ぶりの出場に燃えている。
 課題はスピードだ。2008年に51秒75の日本記録を出して以降は苦しんでいる。11年に出産した後は53〜54秒台と伸び悩む。「足の回転数が少ない。もともとスピードを維持する能力が持ち味。トップスピードを上げられれば、後半の走りに生かせる」と理想の姿を思い描く。
 今後、トラックレースが本格化する。「まずは52秒台を出したい」。優しい母親の顔つきが一瞬だけ、りりしくなった。

▽千葉麻美(ちば・あさみ)東邦銀行。福島・郡山東高−福島大出。85年9月25日、福島県矢吹町生まれ。160センチ、50キロ。30歳。

 ◇今後の国内選考大会日程
【陸上】日本選手権(6月24〜26日)
【体操】全日本選手権(4月1〜3日)
    NHK杯(5月4、5日)
    全日本種目別選手権(6月4、5日)


2016年03月08日火曜日


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