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マルカン百貨店6月閉店 レトロ大食堂消える

家族連れや会社員でにぎわう昼時の展望大食堂=7日午後12時50分ごろ、花巻市上町

 岩手県花巻市の老舗デパート「マルカン百貨店」は7日、建物の老朽化を理由に6月7日に閉店することを明らかにした。開店43年目の店舗は、昨年夏に実施した耐震診断で大規模修繕の必要があると判定された。改修費が数億円規模に上るため、営業継続は困難と判断した。名物メニューが多く、昭和の雰囲気で人気を博している展望大食堂も閉じる。
 同店は1973年に開店。建物は鉄筋コンクリート8階で、延べ床面積は約7743平方メートル。1〜5階で衣料品、生活雑貨、家具などを販売している。
 市内を一望できる6階の展望大食堂は琥珀(こはく)色の照明がレトロムードを演出する人気スポット。高さ25センチのソフトクリーム、ナポリタンにカツを載せた「ナポリカツ」、辛みそ味の「マルカンラーメン」などの名物メニューが並ぶ。
 7日に母と娘と3人で食事に来た北上市の主婦今宮和歌子さん(40)は「小さいころから毎週のように家族で出掛けた思い出の場所。食堂だけでも残してほしい」とさみしそうだった。
 同店の高橋節男総務部長(62)は「長い間、地域に支えられてやってきただけに申し訳ない。最後まで気軽に足を運んで食事や買い物を楽しんでもらえるとうれしい」と話した。
 上田東一花巻市長は「世代を超えて親しまれてきた百貨店が閉店することは極めて残念」との談話を出した。6月7日まで無休。営業時間は午前10時〜午後7時。連絡先0198(24)1111。


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2016年03月08日火曜日

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