青森のニュース

<五輪へ駆ける>陸上400m障害 岸本不屈

2大会連続の五輪出場を目指し、トレーニングに励む岸本=2015年11月、東京都町田市の法大多摩キャンパス

 リオデジャネイロ五輪開幕まで5カ月を切り、間もなくピークを迎える代表選考に東北勢も挑む。トラックシーズンを控える陸上は、男子400メートル障害で2大会連続出場を目指す岸本鷹幸(富士通、青森・大湊高−法大出)、2大会ぶりに代表の座を狙う女子400メートルの千葉麻美(東邦銀行)らが熱のこもった練習に励む。体操あん馬の元世界王者、亀山耕平(徳洲会、仙台大出)も初の五輪出場に闘志を燃やす。(剣持雄治)

◎故障を機に視野広げトレーニング

 陸上男子400メートル障害の岸本がもがいている。
 ロンドン五輪のあった2012年、大学生ながら6月の陸上日本選手権で日本歴代5位となる48秒41をたたき出した。「ぐんと一気に伸びた。でも、なぜ伸びたのか分からなかった」
 13年以降、48秒台が出せなくなった。15年の日本選手権も5連覇を逃した。座骨を痛めるなど、相次ぐ故障が原因だったが、思い当たる節はいくつもあった。
 競技に関係ないと思った練習は避け、社会人になって食生活が乱れた。「走る筋肉は走れば付くと思っていた。1人暮らしを始めて明らかに調子が悪くなった」。勢いのあった学生時代と現在を比較しながら振り返る。
 昨年秋、ウエートトレーニングを日課にした。法大と富士通の先輩で、アトランタ、シドニーの2大会に出場した苅部俊二氏から「毎日やれば気にならない。木を切る人がある日突然切れなくことがあるか。続ければ大丈夫」と諭された。
 「固定観念は良くない。人の話を聞くのは大事」。故障を機に「素直になれた。視野も広がった」と実感する。
 400メートル障害に誇りを感じている。「(トラックで)唯一、日本人が世界で戦える種目。単純な走力、体格ではできない。技術、感覚で身体的なハンディを埋められる」
 初出場のロンドンは予選で失格に終わった。「あの雰囲気で走れるのは楽しい」。第一人者はもう一度、世界に挑もうとしている。

▽岸本鷹幸(きしもと・たかゆき)富士通。青森・大湊高−法大出。90年5月6日、むつ市生まれ。171センチ、61キロ。25歳。

 ◇今後の国内選考大会日程
【陸上】日本選手権(6月24〜26日)
【体操】全日本選手権(4月1〜3日)
    NHK杯(5月4、5日)
    全日本種目別選手権(6月4、5日)


2016年03月08日火曜日


先頭に戻る