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<原発事故>災害関連死2訴訟 原告が敗訴

 東京電力福島第1原発事故で避難した福島県南相馬市の90代女性と50代男性の病死について、遺族がそれぞれ市に災害関連死不認定の取り消しを求めた二つの訴訟の判決で、福島地裁(金沢秀樹裁判長)は8日、いずれも原告の訴えを退けた。
 90代女性は2011年2月、左脚を骨折し南相馬市原町区の病院に入院。原発事故で転院を強いられ、市内の別の病院で12年8月、誤えん性肺炎により死亡した。原告は「数度の転院で体力低下を招いたのが発症の原因」と主張していた。
 判決は、長期入院のきっかけが震災前の骨折であり、避難生活中のリハビリも十分だったことなどから、震災と病死との因果関係を否定した。
 50代男性の訴訟で判決は、男性の母である原告が2013年11月に死亡したことにより訴訟は終了したとし、弟を継承人とする申し立てを退けた。
 男性は避難先の富山市で12年3月、くも膜下出血により死亡。原告は「長期避難によるストレスが原因」と主張し、市は「震災から1年後の死亡で因果関係はない」としていた。


2016年03月09日水曜日


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