宮城のニュース

<議長政活費疑惑>宮城県議各会派 募る不信

 宮城県議会の安部孝議長が政務活動費(政活費)をだまし取ったとして、詐欺の疑いで仙台市民オンブズマンに刑事告発された9日、各会派には困惑する声が渦巻いた。「なぜ次々と出てくるのか」「県民の視線はますます厳しくなる」。収束しない疑惑に、不信がさらに深まった。
 安部氏が所属する最大会派、自民党・県民会議(32人)の中島源陽会長は「告発状の詳細が分からず、コメントできない」と述べるにとどまった。
 しかし、同僚議員にも不信感は確実に広がりつつある。「議長は苦しい立場に追い込まれた」。ベテランの一人は「県民の視線は厳しさを増す。会派の対応も問われる」とみる。
 オンブズマンが現職の議長を刑事告発したのは初めて。第2会派、みやぎ県民の声(10人)の藤原範典会長は「県議会の信頼は大きく傷つけられた。議長は告発を重く受け止め、出処進退を考えるべきだ」と厳しく追及した。
 安部氏の政活費不正支出疑惑は2月8日、事務所費として妻が共有する建物に充てたと指摘したオンブズマンの監査請求で発覚。23日の公開質問状で、後援会の集会で演奏したバンドに対する支払いにも政活費を支出したことが分かった。
 共産党県議団(8人)は2月定例会初日の16日に議長辞職勧告決議案を提出したが、反対多数で否決された。遠藤いく子団長は「疑惑が一層深まった。十分に説明できず、不誠実な対応を続けるなら議長辞職に値する」と突き放した。
 県議会は今月8日、議会改革推進会議で政活費の運用方法を再考することを決めたばかりだった。公明党県議団(4人)の庄子賢一会長は「問題ありとなればさらなる改善が必要だ。議論を重ねたい」と述べた。
 9日夕に開いた緊急記者会見で安部氏は「告発は心外。悪意もない」と強気の姿勢を貫いた。社民党県議団(2人)の岸田清実団長は「刑事告発は大きな事態だと思う。議長が議会に対し、事実関係を丁寧に説明するのが第一だ」と語った。


関連ページ: 宮城 政治・行政

2016年03月10日木曜日


先頭に戻る