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<震災5年>百貨店 風化防止へ商人の意地

仙台三越は被災地のスギを使ったバッジを販売している

 東日本大震災から5年の節目に合わせ、仙台市中心部の3百貨店が「復興」や「防災」に関わる取り組みを展開する。植樹で津波被害を減災する事業に寄付するバッジの販売や、防災訓練を通じた従業員の意識向上で震災の風化を防ぐ。
 仙台三越は15日まで、ドングリと仙台藩祖伊達政宗の2種類のバッジ(各300円)を販売。宮城県南三陸町で被災したスギを活用する。原価と消費税を除いた額を、「森の防潮堤」整備に取り組む公益財団法人に寄付する。
 三越伊勢丹グループによる取り組みで、ことしが3回目。昨年は全国で5万個以上が売れ、寄付額は800万円を超えた。担当者は「復興を後押ししたい人は多い。少しでも関わるきっかけになれば」と話す。13日の開店前には従業員対象の防災訓練を実施する。
 藤崎は10日の開店前、従業員が参加する防災訓練をする。地震から身を守る基本行動を確認する「シェイクアウト」と呼ばれる訓練法を初採用。休みの従業員もスマートフォンのアプリを利用し、自宅などで同様の行動をする。
 11日は本館の催事を入場無料にする。本館特設ブースでは11〜13日、東松島市と宮城県女川町を周遊する体験型の日帰りバスツアー(4月16日実施)の申し込みを受け付ける。藤崎は「被災地に実際に足を運び、体験する場を提供するのも大切な支援」と説明する。
 さくら野百貨店仙台店は11日と15〜18日、青葉通側入り口部分を宮城県沿岸部の被災農家に提供し、栽培した生花を販売してもらう。同店の担当者は「仙台駅前という立地を生かし、震災を風化させない活動を続けたい」と語る。


2016年03月10日木曜日


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