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<除染>福島の森林 範囲拡大

 東京電力福島第1原発事故の被害を受けた福島県内の森林再生策を検討する国のプロジェクトチームの会合が9日、東京都内で開かれた。新年度から避難指示区域を中心に10カ所程度の集落で里山再生のモデル事業を展開するほか、新たに住居周辺の山林の遊歩道や広場などを除染対象に加える方針を決めた。
 森林除染の範囲について国は昨年12月、住宅周辺や林業などで日常的に住民が立ち入る地域にとどめる方針とし、地元から見直しを求める声が上がっていた。今回は「日常的に立ち入る場所」として、新たに里山の散策道や林道、休憩所、駐車場などを例示。地域の要望を踏まえながら実質的に除染対象を拡大する。
 モデル事業では地元自治体と相談して対象集落を決め、広場や散策道などを除染。地域の放射線量マップを策定する。
 このほか、三方を森林で囲まれた居住地の場合、宅地境から20メートル以内としていた除染範囲の拡大方針や、森林の放射線量低減に向けた調査研究の継続などを対策に盛り込んだ。
 丸川珠代環境相は「福島の皆さんの森林に対する思いに応え、生活環境の安全安心の確保を図るため、地元の要望をよく聞いて適切に除染する取り組みを進める」と話した。


2016年03月10日木曜日

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